Samayaでは賛助会員を募集してい
ます。入会申込書をダウンロードし、
印刷して必要事項をご記入の上、
郵送、もしくは、FAXしてください。
【PDF: 94KB】
お大師様のことば(三十八)
大正大学名誉教授
文学博士・東京成就院長老
福田 亮成
昨年の三・一一以来、日本人の生きるその仕方に変化がでてきているといわれております。小学校の先生を仕事としている友人が、確かに若いお母さんに変化がみられると云っております。
便利さにかまけて、いつのまにか日本列島に五十余基の原発ができていたなんて、まったくの
東北大震災や原発事故の社会に対して、仏教界から“少欲知足”という言葉が投げ掛けられておりますが、それは便利さになれきっている現代人に向かっての戒めの言葉としてでありましょう。
たしか、京都の
私達が自然災害や原発事故、そして社会の激変がもたらす不幸に対処する方法は、かろうじて心と身体とに少しの余裕を持つことでしょう。その少しの余裕の中に深い宗教的な世界が展開していくものではないでしょうか。
六大新報 第四二七五号 掲載