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お大師様のことば お大師様のことば

お大師様のことば(十四)

大正大学名誉教授
文学博士・東京成就院住職
福田 亮成

 道とは歩いていくものです。その道を歩いていくのは人間にほかなりません。ここでの道とは、まさしく仏道の道でありましょう。

 日本文化は、道の文化ともいわれますように、茶道、花道から剣道、柔道といわれ“道をきわめる”というように、道の奥深い世界のあることを想定しています。

 さて、道は人によって弘まる。その弘めた人とは、「七箇の大阿闍梨耶あり。上、高祖法身大毘盧遮那如来より、下、青竜の阿闍梨に至るまで、嫡々相続して今にいたるまで絶えず。これすなわち如来加持力の致す所なり。法の最上なるものここにおいて見えたり」と述べております。私達は、それにお大師さまを加え、さらに数えきれないほどの阿闍梨さまを加えることになります。その法に浴している私達にとってまずそのことを感謝しなければならないことであるにちがいありません。さらに、“法は人によって弘まり、人は法を待って昇る”とあります。これは私達のがわによりそって云ったものにちがいありません。実に仏教にもとづく人間性の高まりは、法によらなければならない道理でありましょう。さらに、如来の加持力によってこそ人間が仏であるということの完成がもたらされることになるはずであります。

 道は人が歩かなければ、雑草がはえて見えなくなってしまうものです。人は道がなければ踏みまどうものです。人が歩いてこその道であり、道は目的地に人を導いていくものであります。「法をば諸仏の師と名づく。仏はすなわち伝法の人なり。一句の妙法は億劫にも遇いがたく、一仏の名字は憂曇の喩にあらず」と、ありますが、まことに貴いことであります。

六大新報 第四二一三号 掲載



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