お大師様のことば(八十三)
大正大学名誉教授・種智院大学客員教授
東京成就院長老
福田 亮成
この言葉の反対は、「病人もし医人を
最近の国家予算のなかで医療費の高騰ぶりに驚かされます。日本社会は、まさしく老人社会に突入したことの証拠であるに違いありません。人間の寿命がのびることは、それを可能にするための力が、その社会ににあることでしょうが、それは同時に、いまだかつてない高齢化社会をいかに機能させていくか、という大問題を抱えることになります。世界の各国が注目しているところであります。
さて、人間が高齢化すること、それを長期間にわたること、そこには誰でもが
お大師さまも、病気には身病と心病とに分け、身病多しといえども要は唯し六つのみ、四大鬼業これなり。心病
当時の最良の処方だったのでしょう。
六大新報 第四三九一号 掲載